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「世論天体」

​  OPINION PLANET

今は急速に発展しているインターネットの時代で、世界で起こったどんなことでもすぐにネットメディアを通じて知ることができます。インターネットもメディアの発展の方向を変えました。世界には伝統的な大手メディアのほかに、小型のメディアがSNSを通じて世界に自分の観点を出すことができます。世界各国の人々は自国のメディアとSNSを通じて世界各地のニュース事件を知り、メディアの報道内容によってSNSで議論し、世論を形成します。

インターネットの発展によって、メディアの形式が多様で自由になり、ニュース情報が得られやすくなりました。しかし、メディアによっては、同じニュースを報道する時に持つ立場が違ってきます。ニュースの立場に影響する要素はたくさんあります。例えば、商業利益の駆り立て、政治的要素などです。このような情報爆発の時代を背景に、社会世論の発展はどのように変化し、情報ルートの増加は事件の単一角度解読に対する偏見を相殺し、より成熟した理性的な国民になることができる。逆に立場の違いを拡大し、社会の亀裂や民族の対立を引き起こすこともあります。例えば、最近の香港の反修例事件は、異なる立場のメディアが半年にわたる世論に導かれて、同じ事件に対する異なる民衆の見方と観点が強く異なってきました。これは社会の対立と亀裂を引き起こしました。異論を持つ民衆は、自分の信じた平行世界に生きているようでした。

世論の最も主要なものとして文字の形で存在し、新聞やテレビメディア、ソーシャルメディア、さらにはデモの民衆が持つ看板までです。文字の内容や書体の造形は、世論を伝える主要な媒体となっています。私は社会世論による社会の対立と亀裂を主な研究対象として、近年のいくつかの代表的な社会議題を取り上げ、その発生した世論の内容と文字の形式を研究します。そして、研究結果に基づいて、「瞬間移動技術の合法化」を架空のニュースとして取り上げ、二つの立場の世論を仮想し、異なる形式の文字造形で世論に表現します。最後は二つの球形のインスタレーションを通してこの社会的な現象を表現し、世論が社会に与える影響について関心と反省を促したいです。


 

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支持の立場のメディア報道

反対の立場のメディア報道

 

1. 創作背景:

2019年下半期 中華圏で起こった社会世論の亀裂事件

台湾では、政治と歴史の複雑な原因から、台湾の二大政党(民主進歩党、中国国民党)はイデオロギーの面で大きな偏りを持っています。それに加えて、台湾社会の民主化は発展段階にあり、三十年来、二大政党の交代で政権を握ってきた台湾社会は、さまざまな議題において、多かれ少なかれ矛盾しています。これらの矛盾は短期間で解決できなくなり、積み重ねて社会の亀裂を引き起こしました。

中華圏全体において、イデオロギーと政治的立場の違いによって社会世論が激しく対立する事件は2019年下半期に発生した香港逃亡犯条例改正案事件です。香港の民主派と建制派は事件の全体の中でメディアと社交ネットを利用して各自の世論の場を作りました。民主派を支持するのは香港の若者、知識人、台湾の民進党の支持者が多いです。世界の多くの主流メディアも香港民主派の立場を支持しています。建制派は香港政府と中国の中央政府の立場に立つため、支持者の多くは中高年層、香港新居民及び中国、マカオ、シンガポールの大多数のネットユーザーです。中国、マカオ、シンガポールのメディアはニュースで報道された時、建制派の立場に立っています。

二つの立場の間には価値観も政治観も全く逆の状態にあるため、二つの立場の間にはいかなる共通認識も見当たらないでした。メディアの報道では、特定の立場を持つメディアは、数ヶ月の事件で自分の立場を伝えたり、他の立場を攻撃する役割を演じます。

大多数の人民はメディアとネットを通じてこの事件を理解して、メディアの宣伝は人民のこの事に対する見方を決定しました。立場の対立するメディアは立場の対立する人民を引き起こし、立場の対立する人民は社交ネット上で絶えず立場の対立する言論を発表しました。
事件発生から3ヶ月後、中国大陸、香港、マカオ、台湾、シンガポール、マレーシアなど海外を含む華人社会が修復しにくい社会の亀裂を引き起こしました。

 

2. 架空の社会事件:
2XXX年瞬間移動技術の合法化議案


社会対立と世論が引き裂かれた社会現象を目に見えるもので視覚化するために、未来に起こるかもしれない社会事件を想定しています。数百年後、瞬間的に移動技術が成熟し、その商業化応用に関する法律案が各国議会に提出されて審議されたとき、世界の世論はどのようなことが起こるのかを想定しています。したがって、世界の多くの産業は、輸送業、観光業、エネルギー業などの大洗車をするかもしれない。政治的価値観、地域規制、人権、宗教、倫理的にどのような新たな挑戦をもたらし、異なる資金的背景を持つ各メディアはどのように報道し、ソーシャルメディア上の人々はこのことをどのように語るのだろうか。
 

私はこの事件が引き起こす可能性のある一連の世界的な問題を次のようなグラフに整理しました。(内文は英語と日本語)

 

3. 視覚化:世論天体
 

私は整理した世論文字を印刷して、二つの同じ球体を作った。二つの天体は表面的には同じように見えますが、その表面の言論立場は全く逆だ。これは,世論対立による人民がパラレルワールドに住んでいるような社会現象に対する視覚化芸術創作でもある.

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